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ChatGPTに文字数制限はある?文字数制限の解除方法も解説!

ChatGPTを利用する際に、多くのユーザーが気になる点の一つに「文字数制限」があります。本記事では、ChatGPTの文字数制限をはじめ、無料版と有料版の違い、そして具体的な回避方法について解説します。

文字数制限の影響で、ChatGPTを効率的に使いこなせていないという場合もあるので、ChatGPTを利用している方は、ぜひ最後までご覧いただき参考にしてみてください。

ChatGPTに文字数制限はある?

普段使われている方であれば経験があるかもしれませんが、ChatGPTを利用する際には文字数の制限が設定されています。

ChatGPTには、トークンという単位があり、日本語の中でも漢字やひらがな、カタカナによってもトークンの数え方には違いがあります。

ChatGPTの文字数制限は、無料版か有料版なのかによっても異なるので、それぞれの違いについて見ていきましょう。

無料版の違い

無料版では、セッションごとに制限されたトークン数しか利用できません。

例えば、無料版のChatGPT-3.5では、1回のリクエストにつき約16,000トークン(約10,000文字)の制限があります。この制限を超えると、途中で応答が切れてしまうことがあります。無料版を利用する際には、この制限を意識して、短めの質問や回答を心がけると良いでしょう。

また、無料版では、リクエストの頻度や使用時間にも制限が設けられています。一定の時間内に多くのリクエストを送信すると、一時的に利用が制限される場合があります。このため、無料版を利用する際には、必要な情報を効率よく取得することが求められます。

有料版の違い

有料版を利用することで、より多くのトークンを使用することができます。例えば、ChatGPT-4の有料版では、1回のリクエストにつき約32,000トークン(約25,000文字)を利用できます。このため、無料版と比較しても、より長文の質問や回答を生成することが可能です。

トークンに加えて、リクエストの頻度についても緩和されています。有料版を利用することで、より多くのリクエストを送信できるため、連続した会話や詳細な情報取得が可能です。また、有料版では、優先的なサポートが提供されるため、問題が発生した際には迅速に対応してもらえます。

有料版は金額がかかってしまいますが、文字数の制限緩和をはじめ、画像生成が可能など、様々なメリットを享受することが可能です。最新のモデルを使いながら様々な機能を活用したい方は、有料版のChatGPTも検討してみると良いと思います。

以上のように、無料版と有料版では文字数の制限が異なります。もちろん、使い方でカバーできる部分ではありますが、自分にはどちらが合っているかは、様々な観点から検討する必要があるでしょう。

ChatGPTからの回答で文字数制限はある?

次に、ChatGPTを利用する際に「回答における文字数制限があるのか」について解説していきます。実際、ChatGPTには回答における文字数制限が存在します。これについて具体的に見ていきましょう。

ChatGPTの回答には、使用されるモデルや利用プランに応じて、文字数(トークン数)の制限があります。たとえば、無料版のChatGPT-3.5では、1回のリクエストに対して約3,000トークン(約2,048文字)までの応答が可能です。

これに対して、有料版のChatGPT-4では、1回のリクエストにつき約20,000トークン(約25,000文字)までの応答が可能です。

この制限を超えると、ChatGPTは途中で回答を切り上げることがあります。そのため、長文の質問をする際や、詳細な回答を求める際には、この文字数制限を考慮しながら、プロンプトの調整を行ったり、繰り返し質問を行うなどの意識が重要です。

長文の質問や複数のトピックを含む質問を、いくつかに分けて送信したり、回答が切れてしまった場合には、続きを求めるようにプロンプトを送信したりと、様々な対応を行ってみましょう。

回答の文字数制限に対応するための方法を工夫することで、無料の範囲内でも、ChatGPTをより効果的に活用することが可能です。回避する具体的な方法については、この記事の後半で解説していきます。

ChatGPTにはなぜ文字数制限があるのか?

次に、なぜChatGPTに文字数制限が設けられているのかについて解説します。この制限には、技術的および運用上の理由があります。

以下が、ChatGPTに文字数制限がある理由です。

  • 最適なパフォーマンスの発揮
  • 多くのユーザーに最適な体験を届けるため

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

最適なパフォーマンスの発揮

現在の言語モデルは、一定のトークン数以上のテキストを処理する際に、応答の精度が低下する傾向があります。文字数制限を設けることで、モデルが最適なパフォーマンスを発揮しやすくなります。

また、長文の回答を生成する際には、生成時間が長くなることがあります。文字数制限を設けることで、応答時間を短縮し、ユーザーに対して迅速なサービスを提供することができます。

多くのユーザーに最適な体験を届けるため

ChatGPTのような大規模な言語モデルは、回答を生成するために多くの学習データを必要とします。長文の回答を生成する場合、その量ははさらに増大し、制限を設けることで、効率的に出力を行うことができ、多くのユーザーにサービスを提供することが可能になります。

OpenAIとしても、コストの面も含めて、ユーザーにシステムを安定的に利用してもらうためにも、様々な制限をかけていると言えるでしょう。

ChatGPTの文字数制限を解除(回避)する方法

では次に、実際にどのように文字数制限を回避することができるのか、具体的な方法についてご紹介していきます。

途中で文字(生成)が止まってしまう場合

ChatGPTを利用している際に、文字生成が途中で止まってしまうことがあります。このような経験をした方も多いのではないでしょうか。この場合、以下のような対応策を取ることで、スムーズに続きを生成することができます。

追加の質問を行う

最初の回答が途中で切れた場合、その続きを具体的に質問することで、ChatGPTに続きを生成させることができます。例えば、「続きを教えてください」や「次の部分を詳しく説明してください」などと質問することで、途切れた部分の続きの回答を得ることができます。

文字数の指定を行う

プロンプトを送信する際に、文字数を指定して出力させるのも1つの方法です。例えばプロンプト内に「〇〇文字以内で出力を行ってください」などを含めることで、ChatGPTは指定した文字数以内に出力を行ってくれます。

分割の出力指示を出す

ChatGPTに対して分割出力を行うように指示を出すことで、長文の回答を複数回に分けて生成することができます。これは、長い文章の生成を依頼した場合など、1回の出力ではかなりボリュームが増えることが想定される場合に有効な方法です。

分割の出力指示を出す場合には、以下の点を意識しながら行いましょう。

明確な指示を出す

ChatGPTに対して、回答を分割して提供するように明確に指示を出します。例えば、「この質問に対する回答を3つのセクションに分けて教えてください」といった具合に指示を出すことで、段階的に情報を取得することができます。

分割点を指定する

具体的な分割点を指定することで、ChatGPTがどの部分で回答を区切るべきかを明確に伝えます。

生成させるコンテンツにもよりますが、ブログ記事などであれば、「見出しごとに回答を生成してください」と指示を出したり、マーケティングの施策アイディアの生成をお願いする場合は「施策ごとに回答を生成してください」など、適切な指示を出すことで、文字数制限を超えることなく、効率的に回答を得ることができます。

API経由で利用する

ChatGPTのAPIを利用することで、より柔軟に文字数制限を管理することができます。APIを使用すると、トークンやリクエストの量を大幅に増やすことができ、結果的に快適にChatGPTを活用することが可能です。

API経由でChatGPTを利用する際には、APIキーの取得や設定、管理などを行う必要があるため、最低限の知識が必要となります。そういった手間はかかりますが、APIを活用することで、さらに幅広くChatGPTを活用することが可能です。

APIを利用することで、ChatGPTをより活用することができますが、有料サービスであることに注意してください。月額で固定料金がかかるわけではなく、トークンあたりの従量課金となっています。

文字数や機能制限に囚われずChatGPTを活用していきたい方は、課金体系なども踏まえて、APIを利用するかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。

ChatGPTの文字数制限を解除(回避)する方法として、途中で文字生成が止まってしまう場合の対応策、分割出力指示の出し方、API経由での利用方法についてご紹介しました。

上記の方法を駆使することで、ChatGPTをより効果的に利用し、必要な情報を効率よく取得することが可能です。特に、APIを活用することで、トークンだけでなく幅広い分野でChatGPTを活用することが可能となり、より高度な出力を期待することができるでしょう。

まとめ

本記事では、ChatGPTの文字数制限の数や理由、具体的な対処方法について解説を行いました。

より効率的にストレスフリーにChatGPTを利用するためにも、こういった基本的な情報は抑えておきましょう。

私たちが運営している「ChatGPT道場」では、ChatGPTを活用したい方に向けて、本記事でご紹介した知識から、ChatGPTの応用的な使い方など、様々な観点から学ぶことが可能です。

基礎からChatGPTを学びたい方や、もっとChatGPTに詳しくなりたいという方は、ぜひご検討ください。

「ChatGPT道場」のウェブサイト:https://n1-inc.co.jp/chatgpt-dojo#solusion