ChatGPT o3・4o-mini・4.1の違いを徹底検証!回数制限やAPI料金も解説

目覚ましい進化を遂げる生成AIの中でも、特に注目を集めているのがOpenAIのChatGPTです。

ChatGPTの中で注目されているのが、「ChatGPT o3」「ChatGPT 4o-mini」「ChatGPT 4.1」の3モデルです。

「ChatGPT o3・4o-mini・4.1の違いは?」

「ChatGPT o3・4o-mini・4.1は無料でも使えるの?」

ChatGPTの導入を検討している方は、本記事で以下の点を理解できます。

【記事を読んで得られること】

  • ChatGPT o3・4o-mini・4.1の違い
  • ChatGPT o3・4o-mini・4.1の料金
  • ChatGPT o3・4o-mini・4.1の使い方

それぞれの特徴、利用回数の制限、さらには具体的な使い方も解説するので、ご自身の業務効率化に最適なモデルを見つけましょう。

株式会社エヌイチ 代表取締役 CEO
奥山 幸生

株式会社エヌイチ代表取締役|AIを駆使して法人1期目年商5.5億円達成|AI×マネタイズジャンルで日本一のYouTube「AI収益化ラボ」の登録者5.6万人超|国内最大級のChatGPTスクール「ChatGPT道場」の受講者3300人超|AI人材を育てるプロ


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目次

ChatGPT o3・4o-mini・4.1とは?

今回紹介するChatGPT o3・4o-mini・4.1がそれぞれどのようなモデルなのか、その概要と大まかな特徴を説明します。

それぞれの特徴を理解できると、より効果的に活用できます。

ChatGPT o3とは

ChatGPT o3は、論理的思考(reasoning)能力を強化した大規模言語モデルです。

2025年1月31日にo3-miniが登場し、同年4月16日にo3が正式にリリースされました。

o3はo1モデルの後継として位置づけられ、複雑な問題解決や段階的な推論が求められるタスクで高いパフォーマンスを発揮するように設計されています。

o3は、ウェブ検索、Pythonによるデータ分析、画像生成などのツールを連携させて、AIエージェントのように自律的にタスクを処理する能力も特徴としています。

特にSTEM(科学・技術・工学・数学)分野での性能向上が顕著で、有料プランのユーザーからo3が利用可能です。

ChatGPT o3を利用できるのは、有料プランへ加入しているユーザーのみです。

ChatGPT 4o-miniとは

ChatGPT 4o-miniは、2024年7月18日に発表されたモデルです。

フラッグシップモデルになっているChatGPT 4oの知能を維持しつつ、より高速かつ低コストで利用できるように最適化されました。

「o」はomni(すべて)を意味し、テキスト、音声、画像を統合的に扱えるマルチモーダルAIとしての能力が特徴です。

ChatGPT 4o-miniは、特にAPI利用時のコストパフォーマンスに優れており、応答速度もGPT 4 Turboなどと比較して向上しています。

そのため、リアルタイム性が求められるアプリケーションや、大量の処理を効率的に行いたい開発者にとって魅力的な選択肢の1つです。

ChatGPT 4o-miniは、無料ユーザーでも利用できます。

ChatGPT 4.1とは

ChatGPT 4.1は2025年4月14日に公開されたモデルです。

OpenAIが提供するGPT-4アーキテクチャの高性能モデルの1つで、特にAPIを通じて利用可能なバージョンとして位置づけられています。

既存のChatGPT 4oと比較しても、さらに性能が向上しています。

特に、最大100万トークン(テキストデータの単位)に対応し、複雑な指示への追従性やコーディング能力が強化されている点が特徴です。なお、ChatGPT 4.1を利用するためには、有料プランへの加入が必要です。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1の回数制限

ChatGPT 4o-miniは無料プランでも使用可能です。

デフォルトではChatGPT 4oが選択されますが、回数制限を超えると自動でChatGPT 4o-miniに切り替わります。

ChatGPT o3とChatGPT 4.1を利用するためには、ChatGPT PlusやChatGPT Proなどの有料プランへの加入が必要になります。

それぞれの回数制限を以下の表にまとめました。

モデル名最大利用回数
ChatGPT o3100回/週
ChatGPT 4o-mini300回/日
ChatGPT 4.1制限はあるが回数の記載なし

最も多く利用できるのはChatGPT 4o-miniです。

複雑な推論が必要な場合はChatGPT o3や4.1が必要になるため、回数制限に達しないように、用途に合わせてモデルを使い分けましょう。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1のAPI料金

ChatGPTの各モデルはAPI経由でも利用可能で、開発者は自身のアプリケーションやサービスに組み込めます。

APIの料金体系はモデルの種類や処理するトークン数、そして入出力の種類(テキスト、画像など)によって以下のように異なります。

モデル名API料金
ChatGPT o3入力:$10.00 / 100万トークンキャッシュされた入力:$2.50 / 100万トークン出力:$40.00 / 100万トークン
ChatGPT 4o-mini入力:$1.100 / 100万トークンキャッシュされた入力:$0.275 / 100万トークン出力:$4.400 / 100万トークン
ChatGPT 4.1入力:$2.00 / 100万トークンキャッシュされた入力:$0.50 / 100万トークン出力:$8.00 / 100万トークン
引用:OpenAI|API料金

ChatGPT o3のAPI料金は、その推論能力の高さと効率性を考慮した価格設定になっています。複雑な処理には向いているものの、今回紹介するモデルで最も高額な料金になっているので注意しましょう。

ChatGPT 4o-miniのAPIは、入力・出力トークンあたりの価格が大幅に削減されコストパフォーマンスに優れています。

応答速度も速いため、多くのケースで採用しやすいモデルです。

ChatGPT 4.1のAPI料金はChatGPT o3ほどではないものの、長大なコンテキスト処理や極めて高度な指示追従性が求められる場合に適した価格設定がされています。

開発するアプリや環境に合わせて、最適なモデルを選んでみましょう。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1の文章生成

業務の中でも、文章作成を効率化したいと考えている方は多いでしょう。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1に同じ指示を与え、文章を生成した結果を紹介します。

ChatGPT o3の文章生成

ChatGPT o3は、単に文章を生成するだけでなく、その背景にある論理や構造を考慮した質の高いテキストを生成可能です。

例えば、複雑な事象を分析して結果を報告する文章、あるいは複数の情報源を統合して新たな洞察を提示するような文章作成に適しています。

一例として、日本の2030年の予測を、「少子高齢化」「経済」の観点から分析し、日本語で500文字程度にまとめなさいと指示しました。

少子化の面では、分析結果に基づいて2030年の具体的な総人口を算出しています。

経済面では経済成長率の算出と、具体的な課題をまとめています。出力までには約1分かかりましたが、結果を踏まえると妥当な時間です。

ChatGPT 4o-miniの文章生成

コストパフォーマンスに優れたCrhatGPT 4o-miniにも同様の指示を与えました。

少子高齢化は2024年時点の高齢化率を基に、2030年の高齢化率や生産年齢人口にも触れています。

経済面では、GDP成長率や経済成長率の見通しも示してくれました。要点をわかりやすく解説している点では、ブログ記事などの作成にも適しています

ChatGPT 4.1の文章生成

ChatGPT4.1にも同様の指示を与えて文章を生成してもらいました。

最初に結論を提示し、なぜその結論に達したのか、データを用いて論理的な文章でまとめています。

Webのライティングでは結論を最初に記載するPREP法を用いるのが一般的ですが、今回のテストではChatGPT4.1の回答がよりPREP法に近く、Web用の文章に適していました

高度な推論ができるChatGPT o3も細かく指示すれば精度の高い文章を出力できますが、Webライティングに適しているのはChatGPT 4.1と言えます。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1の画像生成

ChatGPTで高品質なAI画像を生成したいと考える方も多数いるでしょう。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1それぞれのモデルで同じ指示を与え、どのような違いがあるか検証してみます。

ChatGPT o3の画像生成

ChatGPT o3の画像生成の品質を確認するために、「公園を散歩する白いトイプードルの画像を作ってください。」と指示を出しました。

出力された画像は、公園のような場所で白いトイプードルが歩いている画像です。

この画像のポイントは、一眼レフカメラで撮影したように背景にぼかしが入っているところです。

トイプードルにピントが合ったような素敵な画像になりました。

さらに、「上記のトイプードルをイラスト化してください。」と指示を与えてイラスト化してみました。

背景もトイプードルもとても可愛らしく描かれています。

ChatGPT o3は、実写さながらの画像を生成する際におすすめのモデルです。

ChatGPT 4o-miniの画像生成

ChatGPT 4o-miniにも同様の指示を与えてみました。

ChatGPT 4o-miniも、指示通り公園を散歩するトイプードルの画像を生成できました。

ChatGPT o3よりもやや陰影がはっきりしていることと、手前から奥にかけて徐々に画像がぼやけていくのが特徴的です。

同じく、上記の画像をイラスト化する指示を与えました。

ChatGPT o3とは異なり、淡いタッチのイラストに仕上がっています。

ただし、画像の縦横比が変わってしまったのはややマイナス評価です。

ChatGPT 4o-miniの画像生成は、実写風やイラスト生成は十分可能ですが、何度か修正すると縦横比が変わるおそれがあるので注意しましょう。

ChatGPT 4.1の画像生成

ChatGPT 4.1でも、同様にトイプードルの画像を生成してもらいました。

指示通り、緑豊かな公園の中を歩く白いトイプードルが完成しました。

ChatGPT o3や4o-miniとの違いは、散歩用のリードや首輪が付いている点です。

散歩と指示を与えているので、ChatGPT 4.1の画像が一番指示通りになりました

イラスト化してみたところ、デフォルメされてポップなトイプードルのイラストが完成しました。実写風の画像と同じく、リードや首輪も付いているので元画像を忠実にイラスト化していると言えます。

画像生成の結果、ChatGPT 4.1が一番指示に近い画像を生成できました。

ChatGPTで高品質な画像を生成したいと考えている方は、今回の結果を参考にしてください。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1のコーディング

ChatGPTは、コーディング作業を効率化できる生成AIです。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1それぞれにコードを生成してもらい、より正確な結果を出力したモデルを紹介します。

ChatGPT o3のコーディング

ChatGPT o3は高度な推論や分析、STEMに特化したモデルです。

コーディングの問題を正しく理解できるのか確認するために、以下の指示を出しました。

def find_even_numbers(numbers):”””与えられた数値のリストから偶数のみを抽出して新しいリストとして返す関数。”””even_numbers = [] # 偶数を集めるための空っぽの箱を用意for num in numbers: # numbersに入っている数字を一つずつ取り出す#ここを補完させる(「もし取り出した数字が偶数なら、even_numbersの箱に入れる」という指示をここに入れる)return even_numbers # 集め終わった偶数の箱を返す#ChatGPTにこの関数を完成させてもらう

ChatGPT o3の回答は以下のとおりです。

if num % 2 == 0:は「もし num(取り出した数字)を2で割った余りが0ならば」という意味なので、正しく偶数を判別できています。

ChatGPT o3は、コードを作成するだけではなく、バグの特定や修正作業にも対応可能です。

ChatGPT 4o-miniのコーディング

ChatGPT 4o-miniにも同様の問題を出題してみました。

ChatGPT o3とコードはやや異なりますが、正しいコードを生成しています。

ChatGPT 4o-miniは回答するだけではなく、使い方の実例も示してくれました。

また、ChatGPT 4o-miniは、修正しやすいようにCanvasを使って実際のコードをプレビューしているのも特徴です。

ChatGPT 4o-miniとChatGPT o3と比較すると、ChatGPT 4o-miniのほうがより初心者に優しい回答だと言えます。

ChatGPT 4.1のコーディング

ChatGPT 4.1にも同様の問題を投げかけてみました。

ChatGPT 4.1の回答はChatGPT o3と似ていて、シンプルに正しいコードのみ記述しています。

ChatGPT o3との違いは、上の画像のように実用的なアレンジ例を記載している点です。

正しく回答するだけではなく、ユーザーの業務に反映しやすい例を思考し、記述してくれたのがポイントです。

コーディング作業では、ChatGPT 4o-miniとChatGPT 4.1の回答が優れていると評価できます。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1でよくある質問

ChatGPTの各モデルに関して、ユーザーから寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。

ChatGPTの各モデルでわからないことがある方は、よくある質問とその回答を参考にしてください。

ChatGPT o3は何ができますか?

ChatGPT o3は、特に論理的思考能力と段階的な問題解決能力に優れたモデルです。

主な機能として、以下のようなものが挙げられます。

  • 複雑な質問への回答
  • 構造的な文章作成(分析レポート、技術文書など)
  • 物語の作成
  • 複数情報源の統合と要約
  • 多言語翻訳
  • アイデア生成と評価
  • コーディング支援(アルゴリズム設計、デバッグなど)

ChatGPT o3は、インターネット検索やデータ分析ツールと連携し、エージェントのように自律的にタスクを処理可能です。

分析やクリエイティブなど多様な業務を効率化したい方は、ChatGPT o3を導入してみましょう。

ChatGPT 4oとChatGPT 4o-miniの違いは何ですか?

ChatGPT 4oとChatGPT 4o-miniの違いは、性能、コスト(特にAPI利用時)、そして応答速度です。

ChatGPT 4oはOpenAIの代表的なマルチモーダルモデルで、テキスト、音声、画像を統合的に処理できます。

一方、ChatGPT 4o-miniは、ChatGPT 4oの知能を可能な限り維持しつつ、より高速かつ低コストで利用できるように最適化された軽量版です。

API利用時の料金はChatGPT 4o-miniの方が大幅に安価で、応答も速いため、コスト効率とリアルタイム性が重視されるアプリケーション開発や日常的なタスクでは4o-miniが適しています

複雑な推論や精度が求められる場面では、ChatGPT 4oがおすすめです。

用途や予算に応じて、ChatGPT 4oとChatGPT 4o-miniを選択しましょう。

ChatGPT Proの料金はいくらですか?

ChatGPT Proは、月額200ドルで加入できる最上位プランです。

各モデルを制限なしで使用できるほか、Deep Researchも月に250回利用できます。

また、ChatGPT Proに加入すると、最上位モデルのChatGPT o1 Pro modeを使用可能です。

日々の業務をChatGPT中心に行いたい方は、制限の少ないChatGPT Proへの加入を検討してみましょう。

ChatGPT o1 Pro modeの特徴を知りたい方のために、以下の記事で特徴や使い方を解説しています。

ChatGPT o3・4o-mini・4.1を使い分けるとより業務を効率化できる

ChatGPT o3、4o-mini、そして4.1(またはそれに準ずる最新GPT-4系モデル)は、それぞれ得意分野や最適な用途が異なります。

例えば、日常的な情報整理や簡単な文章作成、迅速な応答が求められる場面では、コスト効率と速度に優れたChatGPT 4o-miniがおすすめです。

より複雑な論理的思考、段階的な問題解決、あるいは複数のツールを連携させた高度なタスク処理が必要な場合は、ChatGPT o3が適しています。

【ChatGPTを導入するメリット】

  • モデルが多く多様な業務を効率化できる
  • バージョンアップが速く最新機能を使える
  • テキストでの指示のみで高品質な成果物を作れる

さらに、長大なコンテキスト処理が求められる専門的な業務や研究開発では、ChatGPT 4.1のような上位モデルが欠かせません。

それぞれのモデルの特性を正確に理解し、直面しているタスクの要求(精度、速度、コスト、複雑性)に応じて使い分けましょう。

【経営課題をAIで解決】

「自社の強みを活かせるAI活用法が知りたい!」

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適切なAI活用は経営を次のステージに飛躍させ、
圧倒的な差別化要因になります。

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