OpenAIのChatGPT-4oは、高度なテキスト生成能力に加え、強力な画像生成機能を統合しています。
2025年3月のアップデートで画像生成機能が大幅に強化され、その実用性と表現力が飛躍的に向上しました。
「ChatGPT-4oで高品質な画像を作る方法は?」
「ChatGPT-4oの画像は商用利用できる?」
この記事では、ChatGPT-4oで高品質な画像を引き出すプロンプトのコツ、料金体系や商用利用上の注意点まで解説します。
【記事を読んで得られること】
- 2025年3月のアップデートで変わったこと
- 無料プランと有料プランの回数制限
- ChatGPT-4oで高品質な画像を作るプロンプト
ChatGPT-4oの画像生成機能がどのようなもので、どのように活用できるのか解説します。
ChatGPT-4oの画像生成とは?

ChatGPT-4oの画像生成機能は、単なる追加機能ではなく、より高品質な画像を作りやすくなります。
- GPT-4o画像生成の特徴
- 従来のDALL-Eや旧GPTモデルとの違い
- 2025年3月のアップデートで変わったこと
2025年3月のアップデートにより、その能力は新たな次元へと進化しました。
GPT-4o画像生成の特徴【2025年アップデート情報】
GPT-4oの画像生成は、2025年3月のアップデートでテキスト生成と画像生成が同一モデル内でできるようになり、高品質な画像をより簡単に作成できるようになりました。
ユーザーの指示(プロンプト)に対する理解度も深まり、複数の要素が絡み合う構図や配置指定にも、より忠実に応答します。
そのため、旧モデルでは難しかったシーン描写も、現在のGPT-4oでは適切に再現できます。
さらに、アップロードされた画像を細部まで理解し、文脈に沿った画像を生成する能力も向上しました。
特定のキャラクターデザインを維持したまま別ポーズの画像を生成するなど、パーソナライズされた要求にも応えられます。
GPT-4oの画像生成は、単なる芸術作品だけでなく、多方面での活用が期待されます。
従来のDALL-Eや旧GPTモデルとの違い
かつてのChatGPTユーザーは、DALL-Eを選んで画像生成を実行していました。
しかし、現在のGPT-4oでは画像生成機能が基本モデルに直接統合されました。
そのため、多くの場面でモデル切り替え操作が不要になり、標準のGPT-4oとのチャットの中で「〇〇の画像を生成して」と指示するだけで高品質な画像が作れます。
GPT-4oの画像生成は、旧バージョンのDALL-Eと比較して以下の能力が格段に向上しています。
- 画像内の文字を正確に描画する能力
- 複雑な指示内容を理解する能力
- 会話を通じた編集能力
過去にChatGPTで画像生成を経験した方にとっては、これは単なる機能アップデートではなく大きな変更点です。
現在のGPT-4oは従来のDALL-Eとは異なり、直感的で微調整しやすい画像生成AIとして注目されています。
ChatGPT-4oの画像生成と他のAIとの違い

ChatGPT-4o以外にも以下のように優れた画像生成AIは存在します。
- Midjourney
- Stable Diffusion
画像生成AIで有名なMidjourneyとStable Diffusionとの違いを解説します。
Midjourneyとの違い
Midjourneyは芸術的で高品質、独特な世界観を持つ画像の生成に定評があるAIです。
主に、ファンタジー系の表現やアーティスティックで美しいビジュアルを生成する能力が高いと評価されています。
Midjourneyへの指示出しは、コミュニケーションツールのDiscordを使うのが特徴です。
Midjourneyは「美しいビジュアル」を生み出すのが得意な芸術家タイプと言えるかもしれません。
プロンプトは英単語を並べて作っていくため、イメージ通りの画像を作るためには慣れや試行錯誤が必要です。
日本語への対応もChatGPT-4oほどではありません。
対してChatGPT-4oは、自然な日本語での指示や対話を通じた修正が可能で、初心者でも比較的容易に扱えます。
芸術性や独特の雰囲気を優先するならMidjourney、使いやすさや実用性を重視するならChatGPT-4oが適しています。
Stable Diffusionとの違い
Stable Diffusionは、オープンソースで提供されている画像生成AIです。
ソースコードが公開されているため、基本的には無料で利用でき、柔軟にカスタマイズもできます。
オンライン上だけではなく、パソコンにインストールして実行もできます。
Stable Diffusionは、パラメータを細かく調整したり、特定の画風やキャラクターを覚えさせるLoRAを行ったりして詳細に制御できるのが魅力です。
その反面、Stable Diffusionはある程度の技術的な知識や適切なPCスペック、環境設定が必要になります。
Stable Diffusionは、技術者向けで自由度の高いツールのような存在です。
対してChatGPT-4oは、Webブラウザやアプリからすぐに使えるうえ、特別な設定も不要です。
カスタマイズ性や完全無料を優先する方はStable Diffusion、手軽さを重視するならChatGPT-4oを選んでみましょう。
ChatGPT-4o画像生成の使い方

パソコンのWebブラウザを使ってChatGPT-4oで画像を生成する際、Webブラウザ(Chrome、Firefox、Safariなど)でChatGPTの公式サイトを開き、自分のアカウントでログインします。
ログイン後、チャット画面が表示されたら、画面上部で現在選択されているモデルがGPT-4oになっていることを確認してください。
無料プランの場合はモデルを選択できないので、そのまま画像生成に移ります。
次に、画面下部にあるチャット入力欄に、生成したい画像の内容を日本語で(例:草原で楽しそうに走るゴールデンレトリバーの写真)記述し、「画像を作成する」ボタンを選択して指示を送信してください。

特別なコマンドや複雑な操作は不要で、自然な文章でChatGPT4oが高品質な画像を生成してくれます。
ChatGPT-4oの画像生成を使って副業してみたい、稼ぎたいと考えている方は、以下の動画を参考にしてください。
ChatGPT-4oで高品質画像を生成するプロンプト

ChatGPT-4oで高品質な画像を作るためには、以下の要素が欠かせません。
- 効果的なプロンプトの書き方
- スタイル指定(リアル調、アニメ風、ジブリ風など)のコツ
- ネガティブプロンプトで不要な要素を除外
- 画像を入力して指示する方法
上記と合わせて、プロンプト作成で失敗しないためのポイントも解説します。
効果的なプロンプトの書き方
高品質な画像を生成するためには、具体的な指示が必要です。

「綺麗な風景」ではなく、「夕焼けに染まる雪山の頂上から見下ろす、雲海が広がる幻想的な風景、写実的なスタイルで」のように、主題、場所、時間帯、雰囲気、スタイルなどをできるだけ記述すると、上部のような高品質な画像が生成されます。
また、「視覚的な言葉」を選ぶことも大切です。

「悲しそうな犬」よりも「雨の中、公園のベンチの下で寂しそうに丸まっている子犬」のほうが、AIは明確なイメージを描けます。
プロンプトの末尾に「〜の画像を生成してください」や「〜を描いて」などの言葉を添えると、画像生成のリクエストであることがAIに明確に伝わりやすくなります。
スタイル指定(リアル調、アニメ風、ジブリ風など)のコツ
生成する画像のスタイルや雰囲気を指定すると、より目的に合った画像を作成できます。
たとえば、「リアルな写真」「実写風に」と指定すれば、本物の写真のような画像が生成されやすくなります。
「水彩画風」「油絵風」で特定の画材の質感を表現したり、「フラットデザイン」「線画」「ピクセルアート」で特定のデザインスタイルを指定するのも可能です。
「サイバーパンク風」や「ファンタジー風」などで特定のジャンルの雰囲気も演出できます。

「近未来の渋谷スクランブル交差点、雨の夜。ネオンが輝くサイバーパンク風のイラストで。」と指示すると、上部のような画像が完成します。

「森の中に佇む小さなパン屋さん。暖炉から煙が立ち上っている。暖かみのあるアニメ背景画。」などと指定しましょう。
ネガティブプロンプトで不要な要素を除外
画像に含めてほしくない要素を指定したい場合に役立つのが、ネガティブプロンプトです。
ネガティブプロンプトは、生成プロセスで特定の要素を避けるようにChatGPTに指示する方法です。
一例を挙げると、シンプルなポートレート写真が欲しいのに、AIが勝手に背景に余計な物を描き込んでしまうことがあります。
そんなときは通常のプロンプトの中に以下のような指示を追加します。
- 「〜は含めないでください
- 〜を除外して
- 〜なしで
- 背景は白一色、他の物は描かないで
- 文字やテキストは入れないで」
いくつか例を紹介します。

「リンゴが一つだけ置かれたシンプルな静物画。影や反射は描かないでください。」と入力すると、上部のようなシンプルな画像が完成しました。

「オフィスで笑顔で話す二人の人物のイラスト。背景のデスクやパソコン、窓は除外して、人物だけをクリアに描いて。」と指示すると、上部のように人物のみのイラストになります。
ネガティブプロンプトを活用すると、予期せぬ要素の混入を防ぎ、より自分の意図に沿った画像を生成しやすくなります。
画像を入力して指示する方法
ChatGPT-4oはテキストだけでなく画像も理解できるマルチモーダルAIです。
参照したい画像をChatGPTにアップロードし、その画像に基づいてテキストで追加の指示を出すのも効果的です。
チャット入力欄の近くにある「+」のアイコンをクリックして、手元の画像ファイルを選択してアップロードしましょう。
画像がチャット内に表示されたら、テキストでそのアップロードした画像に追加指示を入力します。
実例をいくつか紹介します。

「スタイル転写」:風景写真をアップロードし、「この写真を水彩画風にしてください」と指示する。

「要素の変更・追加」:人物の写真をアップロードし、「この人物に赤い帽子をかぶせてください」と指示する。

「類似画像の生成」:可愛い犬のイラストをアップロードし、「この犬が公園の芝生で寝転んでいる様子を描いてください」と指示する。

「デザインのバリエーション作成」:自作のロゴ画像をアップロードし、「このロゴを使って、色違いのパターンを4つ作成してください」と指示する。
画像を送ると、言葉だけでは伝えにくい特定のスタイル、雰囲気、キャラクターの特徴など、視覚的な情報をAIに正確に伝えられます。
プロンプト作成で失敗しないためのポイント
効果的なプロンプト作成を目指す上で、いくつか注意すべき点があります。
まず、プロンプトが長すぎたり複雑すぎたりすると、AIが指示を完全に理解できず、意図しない結果になる可能性があります。
指示を複数のステップに分けるか、シンプルな表現に言い換えましょう。
次に、指示の曖昧さも失敗の原因です。
特に複数のオブジェクト間の関係性や位置関係は、「Aの隣にBを配置」のように具体的に記述するのが効果的です。
ChatGPT-4oは日本語を高い精度で理解しますが、微妙なニュアンスや文化特有の表現は、意図通りに伝わらない可能性もあります。
日本語でうまくいかない場合、DeepLなどの翻訳ツールで英語に翻訳したプロンプトを試すのも有効です。
ChatGPT-4oの画像生成能力を引き出すためには、試行錯誤を通じたプロンプトの改善が欠かせません。
ChatGPT-4oで画像生成できる料金プラン

ChatGPT-4oの画像生成機能は、無料プランを含む複数の料金プランで利用できますが、プランによって利用条件が異なります。
無料プランでもChatGPT-4oモデルと画像生成機能を利用できますが、画像生成の回数は、サーバー負荷などを理由に1日あたり3回に制限されています。
そのため、日常的に画像生成を活用したい方には不向きです。
より多くの画像を生成したい場合は、有料プランへの加入が現実的です。
無料プランで画像生成を試してから、有料プランへ移行するかどうかを検討しましょう。
ChatGPT-4oで画像生成できない?原因と対処法

ChatGPT-4oで画像生成を試みた際に、エラーが出て生成できないことがあります。
- 生成エラーの一般的な原因
- 生成エラーの解決手順
画像が生成できない原因と具体的な対処法を解説します。
生成エラーの一般的な原因
ChatGPT-4oで画像生成がうまくいかない場合、まず考えられるのはアカウント・プラン関連の問題です。
無料プランの場合、1日の生成回数上限に達した場合、翌日まで画像は生成できません。
また、GPT-3.5などの画像生成機能を持たない古いモデルを選択してしまっているケースもあります。
次に、サーバー・システム関連の問題です。
ChatGPTは多くのユーザーが同時に利用しているため、OpenAI側のサーバーに高負荷がかかると、処理遅延や生成エラーが発生することがあります。
あるいは、OpenAI側で一時的なシステム障害やメンテナンスが行われている可能性も考えられます。
さらに、OpenAIのコンテンツポリシー(暴力的、差別的、性的、著作権侵害など)に違反していると判断された場合も画像が生成できません。
生成エラーの解決手順
画像生成ができない問題に直面したら、以下の手順で解決を試みましょう。
- 基本的な確認
- サーバー状況の確認
- プロンプトの見直し
- ローカル環境のチェック
- 接続の確認
まず、チャット画面でGPT-4oモデルが選択されているか再確認します。
次に、現在利用中のプランを確認し、利用回数やメッセージ数の上限に達していないか確認しましょう。
時間をおいて再試行など、エラーメッセージに制限に関する表示があれば、その指示に従います。
そして、OpenAIの公式Twitterやステータスページなどで、システム障害やメンテナンス情報がないか確認しましょう。
サーバーが高負荷状態の際は、少し時間を置いてから再試行すると成功しやすくなります。
さらに、入力したプロンプトが暴力や性などのコンテンツポリシーに違反していないか確認し、疑わしい表現を修正します。
日本語でうまくいかない場合は、DeepLなどの翻訳ツールを使って英語に翻訳したプロンプトを試すのも有効です。
同時に、ブラウザのページを再読み込みし、それでも改善しない場合はブラウザのキャッシュとCookieを削除してください。
最後にインターネット接続状況を確認します。
上記の手順を順に試すと、多くの場合、問題の原因を特定し解決できます。
ChatGPT-4o画像生成の注意点

OpenAIは、AI技術が安全かつ責任ある形で利用されるよう、厳格なコンテンツポリシーを定めています。
ChatGPT-4oの画像生成も、以下のようなポリシーに違反するコンテンツの生成は禁止または制限されています。
- 有害なコンテンツ(ヘイトスピーチ、嫌がらせ、脅迫、いじめに関連するもの)
- 著作権や商標権を侵害するコンテンツ(有名なキャラクターや特定のブランドロゴなど)
上記のポリシーに違反するプロンプトを入力した場合、画像生成が拒否されるので注意しましょう。
ChatGPTの画像生成でよくある質問

ChatGPT-4oの画像生成に関して、以下のような質問が多く寄せられています。
- ChatGPTで生成した画像は商用利用できますか?
- ChatGPTで作った画像には著作権はありますか?
- ChatGPTで画像生成は1日に何回できますか?
上記の質問の詳細とその回答をまとめました。
ChatGPTで生成した画像は商用利用できますか?
ChatGPTで生成した画像は基本的には商用利用が可能です。
OpenAIの利用規約では、ユーザーがChatGPTで生成した画像の所有権はユーザーにあると明記されています。
たとえば、生成した画像をブログ記事の挿絵に使う、プレゼンテーション資料に使う、SNSマーケティングに活用する、あるいはその画像を基にした商品を販売することも規約上は許可されています。
ただし、生成した画像およびその利用方法は、OpenAIが定める利用規約、特にコンテンツポリシーに準拠していなくてはいけません。
ChatGPTが意図せず既存の作品に似た画像を生成してしまう可能性もあるため、使用時には慎重な判断が求められます。
ChatGPTで作った画像には著作権はありますか?
生成AIの著作権問題は複雑で、法的な解釈がまだ世界的に定まっていないのが現状です。
OpenAIは、利用規約に基づき、生成されたアウトプットの所有権をユーザーに譲渡します。
しかし、それが法的な意味での著作権として認められるかは別の話です。
文化庁の見解では、著作権法は「創作的表現」を保護し、「アイデア」は保護しないと記載されています。
そのため、「作風」が「アイデア」とみなされた場合は、類似の作風でも著作権侵害に該当しません。
また、AIが自律的に生成したものは、「思想又は感情を創作的に表現したもの」ではなく、
著作物に該当しないと記載されています。
一方で人が思想又は感情を創作的に表現するための「道具」としてAIを使用と認められれば、AI利用者が著作者となるとも記載されているため、意思をもってプロンプトを入力した成果物の著作権はAI利用者のものとみなされます。
参照:文化審議会 著作権分科会 法制度小委員会「AIと著作権に関する考え方について」
ChatGPTで画像生成は1日に何回できますか?
ChatGPT-4oで画像を生成できる回数は、利用しているプランによって異なります。
無料プランを利用している場合、サーバーへの負荷やリソース確保のため1日あたり3回に制限しています。
一方、ChatGPT Plus、Team、Enterpriseなどの有料プランに加入している場合は、無料プランと比較して格段に多くの画像を生成可能です。
画像生成の利用頻度が高い方は、有料プランへの加入を検討しましょう。
ChatGPT-4oの画像生成機能を最大限に活用しよう

2025年3月のアップデートによって、ChatGPT-4oの画像生成機能は大幅に向上しました。
無料プランでも高品質な画像生成を体験できるので、AI画像を作りたい方はChatGPT-4oを活用してみましょう。
【ChatGPT-4oで画像生成するメリット】
- 無料で高品質な画像を生成できる
- 日本語のプロンプトで直感に指示できる
- 商用利用できる
ChatGPT-4oに実際に触れて、その可能性を体験してみてください。
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