ChatGPT APIは生成AIの機能拡張・開発につながる有用性の高いサービスですが、以下のような悩みを持つことから、導入に踏み切れない方も多いでしょう。
「ChatGPT APIの料金がわからない」
「モデル別の料金を比較してから決めたい」
実際にChatGPT APIは言語モデルによって料金が異なり、従量課金制を設けているため自社の予算や使用量などを考慮し検討する必要があります。
そこで本記事では、各料金プランの特徴を比較し、支払い方法やコストダウンのコツを詳しく解説します。
【記事を読んで得られること】
- ChatGPT APIの料金
- 料金の算出基準
- モデルごとの料金プラン
コストを加味したうえで自社に最適なプランがわかる記事となっているので、ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPT APIの料金モデル別比較表
ChatGPT APIの言語モデルごとの料金は以下の通りです。
言語モデル | 100万トークン当たりの料金 | 100万トークン当たりの料金 |
---|---|---|
Realtime API | テキスト:5ドル音声:100ドル | テキスト:20ドル音声:200ドル |
GPT-4o | 2.5ドル | 10ドル |
GPT-4 Turbo | 10ドル | 30ドル |
GPT-4o mini | 0.15ドル | 0.6ドル |
GPT-4 | 30ドル | 60ドル |
GPT-3.5 Turbo | 0.5ドル | 1.5ドル |
OpenAI o1-preview | 15ドル | 60ドル |
OpenAI o1-mini | 3ドル | 12ドル |
ChatGPT APIの料金形態は?
ChatGPT APIの料金形態はChatGPTとは異なります。そのため、以下3つの点に注意して利用しましょう。
- APIはトークン数を元にした従量課金制
- ChatGPTの利用料金とは別会計
- モデルごとに異なる特徴
それぞれ詳しく解説します。
APIはトークン数を元にした従量課金制
ChatGPT APIは使用したトークン数にもとづく従量課金制を採用しています。
なお、トークンとは文章の単語や記号を分割した単位で、入力と出力の合計で計算されます。
2024年11月時点で1トークンあたり0.002ドルであり、「こんにちは」などの短い文であれば数トークン、「長い段落」では数十から数百トークンになることがあります。そのため、何も気にせず使用し続けると予想外に金額が膨らんでしまうでしょう。
そのため、APIを使用する際は使用量を常に管理し、無駄なトークン消費を抑えるプロンプト設計などが重要です。
ChatGPTの利用料金とは別会計
ChatGPT有料プランの月額料金とChatGPT APIの従量制課金は別会計となっている点にも注意が必要です。
通常の有料プランにおけるコストはそこまで高額ではないものの、この仕組みを理解していないとトータルで高額な料金が請求されてしまいます。企業で利用する際は必ず社員全体に周知した方が良いでしょう。
モデルごとに異なる特徴
ChatGPT APIはモデルによって性能や料金が異なります。ここでは以下5つのモデルの特徴について解説します。
- GPT-4
- GPT-4 Turbo
- GPT-4o
- GPT-3.5 Turbo
- GPT-4o mini
それぞれ詳しく見ていきましょう。
GPT-4
GPT-4は、従来のGPT-3やGPT-3.5を上回る性能を持ちます。
より正確で洗練されたテキスト生成が可能であり、複雑な指示や応用的なプロンプトにも対応できる点が特徴です。
また、「マルチモーダル」機能を備え、テキストだけでなく画像や音声などの多様なデータ形式も処理可能なため、従来のモデルより幅広い用途に適しています。
ただし、2024年11月時点における学習データは2023年10月までであり、それ以降の情報や質問には回答できないため、使用する際は注意しましょう。
GPT-4 Turbo
GPT-4 Turboは、OpenAIが2023年に発表したGPT-4をベースにしつつ対話生成に特化したAIモデル。高い効率性と正確性が特徴であり、従来のGPT-4を超える最大128,000トークンまで処理可能な長文対応能力を備えています。
また、マルチモーダル機能によってテキストと画像を解析して関連情報を生成でき、利用コストも抑えられる点から、幅広い用途・事業内容に適したモデルと言えるでしょう。
なお、こちらは2024年11月時点で2024年4月までの学習データを搭載しています。
GPT-4o
GPT-4oはOpenAIが2024年に発表した「GPT」シリーズの最新モデルで、速度、精度、そしてマルチモーダル対応能力が飛躍的に進化しています。
「omni(すべて)」を意味する名前が示すように、テキスト、音声、画像を組み合わせて処理できるため、より人間らしい自然な対話と複雑なデータ処理が可能です。
従来モデルを大きく上回る性能を持ちながら、ChatGPT無料版でも利用可能。API利用料金も半額になり、応答速度は2倍速くなっています。
GPT-3.5 Turbo
GPT-3.5 TurboはOpenAIが2023年に発表したAIモデルで、高速処理能力とコスト効率に優れた自然言語処理モデルです。
従来のGPT-3と比べ、応答速度が数倍から10倍向上しており、ほぼリアルタイムでのレスポンスを実現。ファインチューニング技術により精度も向上し、幅広い分野で応用可能です。
特にAPI経由で利用可能で、ビジネスや教育支援などの場面で活用されています。
GPT-4o mini
GPT-4o miniは、OpenAIが2024年に提供を開始した低コストで高性能な軽量生成AIモデル。
GPT-3.5 Turboより高い性能と精度を持ちながら、入力で約3分の1、出力で半額以下にコストを抑えられます。
もちろん、テキストや画像入力に対応しており、無料版と有料版の両方で利用可能です。
コストパフォーマンスの高さと高速な応答速度から、大量タスクの処理や迅速なレスポンスが求められる用途に最適で、今後の普及が期待されています。
ChatGPT APIの料金基準「トークン」とは?
ChatGPT APIの料金基準となる「トークン」は、テキストを小さな単位(単語、記号、句読点など)に分割したものを指します。そして、ユーザーが入力するテキストとAIが出力するテキストの両方がトークン数として計算され、その合計によって利用料金が決まる仕組みです。
一般的に、英文における1000トークンは約750単語に相当しますが、日本語や中国語などでは1文字が1トークンとしてカウントされることが多くなっています。すなわち、言語や内容によりトークン数の算出基準が異なるのです。
ここからは、トークンと文字数の関係性や計算方法を解説していきたいと思います。
トークンと文字数の関係性
トークンと文字数の関係性は言語やテキスト構造によって異なります。ここでは、日本語と英語のトークン数の計算方法をそれぞれ紹介します。
日本語のトークン数計算
日本語では、ChatGPT APIにおけるトークン数はテキストの1文字がほぼ1トークンに相当します。
ひらがなやカタカナの場合、文字数=トークン数となりますが、漢字を含む場合は文字の組み合わせや文構造により2〜3文字で1トークンとして計算されるケースもあります。
具体的に、38文字の日本語文章が27トークンと計測される場合もあるため、内容に応じて変動するものと考えた方が良いでしょう。正確に計算したい場合は、OpenAIの「Tokenizer」を利用するのがおすすめです。
英語のトークン数計算
英語の1トークンは、単語の区切りとなる空白や句読点を含む「単語のピース」に相当。そして多くの英単語は約4文字で構成されるため、1,000トークンは約750単語になります。
たとえば、「This paragraph is 35 tokens.」という文は35トークンに計算されます。英語は空白を単語間に含むため、トークン数がテキストの文字数よりも少なくなることの方が多いでしょう。
そのため、トークン数を節約した場合は英語を利用することがおすすめです。
トークン使用による費用シミュレーション
実際にトークン使用によるシュミレーションを行ってみましょう。
今回は、毎月10000文字の入力・出力をそれぞれ行い、1トークン1文字と仮定して1ヶ月の費用を算出します。
- 毎日の入力トークン使用量:10000トークン×30日=300,000トークン
- 毎日の出力トークン使用量:10000トークン×30日=300,000トークン
使用するモデルは「GPT-4o」で、(入力トークン$0.0025/1kトークン、出力トークン$0.01/1kトークン)とします。
- 入力トークン費用:300,000/1,000×$0.0025=0,75ドル
- 出力トークン費用:300,000/1,000×$0.01=3ドル
- 3ドル+0.75ドル=3.75ドル(1ドル150円の場合、5,620円)
結果、月間費用は約56万円となります。決して安いコストではありませんから、上記のようにしっかりシミュレーションしてから利用してみてください。
ChatGPT APIの料金確認方法
次は、ChatGPT APIの料金確認方法を画像を用いて解説します。
まずは公式サイトにアクセスし、画面右上のログインを選択しましょう。
ログインが完了したら画面右上の「Dashboard」をクリック。
左のメニューバーにある「Usage」を選んでください。
すると下記画面のように料金を確認することが可能です。
料金確認方法の詳細は、こちらの記事もチェックしてみてください。
【モデル比較】ChatGPT APIの料金とスペック
ChatGPT APIの料金とスペックについて紹介します。主に比較するスペックは以下5つの項目です。
- 文章生成
- 文章要約
- 文章の書き換え能力
- 長文要約
- 単純な質問応対
それぞれ詳しく見ていきましょう。
文章生成
GPT-4oやGPT-4o miniは短い入力に対して長い出力を得るタスクに適しており、出力トークン数が約1,100に達しながら料金はわずか$0.01以下と非常に低コストです。
一方、GPT-4 TurboやGPT-4は高度な文章生成能力を持ちますが、料金はそれぞれ$0.03および$0.04と若干高額。
全体のバランスでは、GPT-3.5 Turboが低価格ながら出力トークン数が高く、コスト重視の選択肢として優れています。
文章要約
次に文章要約です。
高性能モデルのGPT-4oは、約6,000トークンの入力を処理しつつ$0.04という低コストで237トークンの要約を生成するため、コスパにおいては大変優秀と言えます。
一方、GPT-4は同様のタスクで$0.26と6倍以上の料金がかかるため、コスト面ではやや劣るかもしれません。さらに、GPT-3.5 TurboやGPT-4o miniは、最大約8,000トークンの入力に対してわずか$0.01以下で処理が可能。とにかく安く文章要約したいならいずれかを選んでみてください。
文章の書き換え能力
文章の書き換え能力に関して、GPT-4oは6,036トークンの入力から4,096トークンの出力を生成し、$0.09と高性能ながらコスト効率は良好です。
対してGPT-4は出力が極端に短く、料金は$0.26と高コストで書き換えタスクにはやや不向きと言えるでしょう。
なお、GPT-3.5 Turboは最大7,853トークンの入力と4,096トークンの出力に対応しつつ、料金がわずか$0.01と高いコストパフォーマンスを発揮します。また、GPT-4o miniも約3,000トークンの出力を$0.01以下で実現するため、予算を重視する場合に適したモデルです。
長文要約
続いては長文の要約です。
GPT-4oは、約90,000トークンの入力を処理しつつ343トークンの要約を生成し、料金は$0.46で高い性能を発揮します。しかし、同様のタスクでGPT-4 Turboは約118,000トークンの入力から587トークンの要約を生成するものの、料金は$1.20と高額。
GPT-4o miniなら90,000トークンを処理し、304トークンの要約をわずか$0.01で実現。こちらもコスパは圧倒的ですが、やはり精度は4oやTurboの方が優れているケースもあるため、バランスを見ながら利用してみてください。
単純な質問応対
最後は単純な質問応対でのスペックと料金比較です。
すべてのモデルが料金$0.01以下で利用可能で、いずれも低コストで高い性能を提供しています。
特にGPT-4oとGPT-4o miniは、31トークンの入力から9トークンの出力を効率よく生成するため、必要最低限のコストと性能を両立しています。
対してGPT-4 TurboやGPT-3.5 Turboは、少し多めの入力(44トークン)に対応できる柔軟性を持ちながら、同じく$0.01以下で処理可能。
全体的にどのモデルもコストパフォーマンスに優れているため、この項目についてはそこまで差別化する必要はないかなと思います。
ChatGPT APIの料金支払い方法
ChatGPT APIは無料トライアルが終了すると料金が発生しますが、支払うにはクレジットカードの登録などが必要です。
まずは、OpenAIのアカウントにログインし、左のメニューバーにある「Billing」を選択します。
ここで「Payment methods」をクリックすると、個人か会社利用かを選択する画面が出てくるので、適切な方を選択します。そして、以下画面でクレジットカード情報を入力しましょう。
カード情報を入力し、右下の緑のアイコン「続く」もしくは「Add payment method」を押せば支払い情報の登録は完了です。
ChatGPT APIの料金を抑えるためのポイント6つ
ChatGPT APIの料金を抑えるためには、必要なモデルのスペックなどを考慮して選択する必要があります。ここでは、料金を抑えるためのポイントについて6つ紹介します。
- 適切なモデルを選ぶ
- 英語に翻訳してから入力する
- 会話の記録は極力含めない
- トークン上限を指定する
- 無料枠で使用感を試す
- 利用状況をこまめにチェックする
それぞれ詳しく解説します。
適切なモデルを選ぶ
ChatGPT APIの料金を抑えるには、適切なモデルを選ぶことが重要です。GPT-4 Turboの価格は下がったものの、GPT-3.5 Turboと比べると1kトークンあたり10倍以上の価格差があります。
そのため、高度な能力が不要なタスクや予算が限られている場合、GPT-3.5 Turboが最適な選択肢と言えるでしょう。
たとえば、基本的なチャットボットやシンプルな文章生成ではGPT-3.5 Turboを活用し、より複雑なカスタマイズや高度な性能が必要な段階でGPT-4 Turboに切り替えるなどすれば、コストを抑えつつ目的に応じた利用が可能です。
タスクの特性と予算に合わせてモデルを使い分け、効率的に活用していきましょう。
英語に翻訳してから入力する
ChatGPT APIの料金を抑える方法としては、英語翻訳してから入力するのもおすすめです。
日本語の文章は英語に比べてトークン数が約2〜3倍になる傾向がありますが、日本語がスペースを使わずに情報を詰め込む構造のため、トークン化される際により細かく分割されるためです。
一方、同じ内容を英語に翻訳すると、文字数は増えてもトークン数は大幅に減少する場合があります。
長文やデータ量が多いプロジェクトでは特に効果的で、GPTに翻訳させるか、簡単なツールを利用すれば誰でも実践可能です。
会話の記録は極力含めない
ChatGPT APIの料金を抑えるには、会話の記録を極力含めないようにしましょう。
直近2〜3回分の履歴だけをAPIに送信するよう設定すれば、必要な文脈を維持しつつ、トークン消費を大幅に減らすことができます。
ただ、コストを抑えたいからと言って履歴を完全に省略すると既存の文脈を失うため、基本的には上記の水準を守るようにしてみてください。
トークン上限を指定する
ChatGPT APIの料金を抑えるには、トークン上限を指定するのもおすすめです。
大前提として、APIではやり取りするデータ量がトークン数で計測され、それに応じて料金が発生します。
そこでトークン上限を明確に設定することで、使いすぎによる高額な請求を防ぐことができ、想定以上に長いテキストや複雑な会話が発生した場合でも、事前に決めた範囲内で安心して処理できるでしょう。
また、上限は後から柔軟に変更可能なので、定期的に利用状況を見直し必要に応じて上限を調整してみてください。
無料枠で使用感を試す
ChatGPT APIの料金を抑えるには、最初に無料枠で使用感を試し、業務でどの程度使うかを確認するのも効果的。実際に、無料枠の範囲内でもAPIの性能や適用性を十分に確かめることは可能です。
とは言え、やはり実際に使えるトークン数などは限られますから、小規模なプロジェクトでテストしてみると良いでしょう。
利用状況をこまめにチェックする
利用状況をこまめに確認し、現時点でどの程度コストが発生しているかを把握することも重要。具体的な確認方法としては、Open AIトップ画面右上の「Dashboard」をクリックし、その後Usageを押せば以下画面のように利用状況が表示されます。
特段複雑な手順は発生しないので、積極的に活用しましょう。
ChatGPT APIの注意点
ChatGPT APIを利用する際の注意点は以下の3つです。
- 商用利用には制限がある
- 日割りは適用されない
- 料金に上限はない
それぞれ詳しく解説します。
商用利用には制限がある
ChatGPT APIを商用利用する際は、OpenAIの利用規約にもとづく制限を理解し、遵守しましょう。商用利用とは、APIを利用して収益を得るサービスや製品を提供する場合を指し、特定の用途や業界によって条件が異なることもあります。
ただ、基本的に生成されたコンテンツの責任は利用者にあり、誤情報や不適切な表現がある場合は権利者などから相応の対処が求められるため、慎重に運用しなければなりません。
また、生成コンテンツの二次配布や他サービスへの埋め込みには特定の許可が必要な場合もあります。データプライバシーや著作権に関する規制にも従う必要があり、これらを無視すると法的リスクが生じる可能性があるため、最大限注意しましょう。
日割りは適用されない
ChatGPT APIは日割り料金が適用されないため、契約日には特に注意が必要です。
たとえば、Web版ChatGPTの場合、契約開始日がそのまま起点となり、そこから1カ月間の利用が保証されます。仮に月の途中で解約しても、既に支払った料金が日割りで返金されることはありません。
同様に、課金開始直後に利用を停止した場合でも、支払った1カ月分の料金はそのままです。これを踏まえ、利用開始のタイミングや解約の時期を計画的に行いましょう。
料金に上限はない
ChatGPT APIには料金上限が存在しないため、トークンを消費するほど青天井で料金が上がっていきます。最悪の場合、数百万円にのぼる可能性もあるため、利用者自身が使用状況を継続的に把握し、必要に応じて利用制限を設定することが不可欠です。
特に、企業単位の大規模プロジェクトや商用目的で使用する際は、トークン消費が急激に増える傾向にあります。必ず利用条件を設定し、徹底的にコスト管理しましょう。
企業がChatGPT API導入を成功させるための料金関連確認ポイント
最後に企業がChatGPT API導入を成功させるための料金関連確認ポイントについて紹介します。確認するポイントは以下の3つです。
- 業務を棚卸しして費用対効果を試算する
- 過剰なコストがかかっている業務をピックアップする
- 社員のリテラシー教育を低コストで実施する
それぞれ詳しく解説します。
業務を棚卸しして費用対効果を試算する
企業がChatGPT APIを導入する際は、まず業務を棚卸しして費用対効果を試算するのがおすすめです。
まず、現行の業務内容をリストアップし、それぞれの業務を細分化して具体的な作業内容や時間、コストを可視化します。次に、その業務をChatGPT APIで自動化した場合のコストを算出し、削減できる人件費や時間と比較して費用対効果を計算しましょう。
たとえば、定型的なカスタマーサポートの応答やデータ整理業務など、負担が大きくコスト削減効果が明確な業務を優先することで、導入の成功率を高められます。
丁寧に試算して導入後の無駄を最小限に抑えつつ、導入効果を最大化してみてください。
過剰なコストがかかっている業務をピックアップする
ChatGPT APIを導入する場合、過剰なコストがかかっている業務をピックアップしておくのもおすすめです。
業務選定時は、経理的なデータ分析と現場の実態調査の両方を行うとより効果的。具体的には、人件費や工数が多く割かれている業務を経理データから特定し、加えて現場スタッフから実際の作業負担や問題点をヒアリングする形となります。
表面的なコストだけでなく、潜在的に非効率な分野を洗い出すことで、将来発生し得る問題点を早期に解消できるメリットもあります。
社員のリテラシー教育を低コストで実施する
ChatGPT APIを企業単位で利用するなら、社員のリテラシー教育にはあまりコストをかけない方が良いでしょう。
AIを効果的に活用するには社員がその仕組みや使い方を理解する必要がありますが、外部講師を雇うとコストがかかるため、おすすめはしません。
そこで、ChatGPT自体を活用して教育コンテンツを作成すれば、コストを大幅に削減できるでしょう。そもそもChatGPTには優れた言語能力が備わっているので、業務に合わせた操作マニュアルやFAQを簡単に作ってもらえます。APIを使えばなお効率的に進むはずです。
ChatGPT APIの料金を把握して無駄なく効率的に活用しよう
本記事では、ChatGPT APIの料金やコストを抑える方法、導入時の注意点などを解説してきました。
ChatGPT APIは、各モデルの特性や料金体系を把握し、自社の利用目的と予算に応じて検討する必要があります。具体的なコスト削減のポイントは以下の通りです。
【ChatGPT APIのコスト削減ポイント】
- 適切なモデルを選ぶ
- 英語に翻訳してから入力する
- 会話の記録は極力含めない
- トークン上限を指定する
- 無料枠で使用感を試す
- 利用状況をこまめにチェックする
今回触れてきたモデルごとの比較表や導入のコツも参考に、最大効率でChatGPT APIを導入できるようにしましょう。