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Napkin AI(ナプキンエーアイ)とは?図解生成AIの使い方と活用法

「Napkin AIって何?AIを使って図解を自動で作成してくれるって本当?」
「プレゼンや資料作成が多いけど、もっと簡単に図解やグラフを作れないかな?」
「時間をかけずに、効率よくビジュアルコンテンツを作成する方法を知りたい!」

2024年8月にリリースされた「Napkin AI(ナプキンエーアイ)」について、具体的に何ができるのか知りたいという人は多いのではないでしょうか。

Napkin AIは、プレゼン資料や企画書に欠かせない図解・グラフを生成できるAIツールです。この記事では、Napkin AIの特徴や使い方、実際の活用事例について詳しく解説します。

・Napkin AIの特徴とできること
・Napkin AIの使い方の手順
・ビジネスシーンでの活用事例

Napkin AIを活用して、ビジネスの現場で即戦力となる図解やグラフを作成し、時間と労力を大幅に削減しましょう。Napkin AIの利用に関するよくある質問にも回答するため、ぜひ最後までご覧ください。

Napkin AI(ナプキンエーアイ)とは?

Napkin AI(ナプキンエーアイ)とは、効率的に図解やグラフなどの視覚的なコンテンツを作成できるAIツールです。複雑なデザインソフトとは異なり、Napkin AIは使いやすさを重視しているため、誰でも簡単に図解を生成できます。

デザインやグラフィックの知識がなかったとしても、複雑なデータやテキストを短時間で図式化できるのが魅力です。

ビジネスから教育現場、さらには個人のクリエイティブワークまで、さまざまなニーズに対応できるツールとして注目が集まっています。

Napkin AIの特徴・できること5選

Napkin AIには、以下のような特徴や機能があります。

・図解やグラフを自動生成できる
・さまざまなテンプレートが用意されている
・生成された図解をカスタマイズできる
・シンプルな設計で直感的に操作できる
・プレゼン資料のテキストも作成可能

これらの特徴によって、効率的に高品質なグラフィックコンテンツを作成できます。各項目について、以下で具体的に確認していきましょう。

図解やグラフを自動生成できる

Napkin AIのもっとも大きな特徴は、簡単な指示をするだけで図解やグラフを自動生成できる点です。

ユーザーがテキストを入力すると、AIがそれを解析し、適切な視覚表現を提案してくれます。複雑な概念やデータを簡単に図式化できるため、専門的なデザインスキルがなくてもわかりやすい図解を作成できます。

Napkin AIで見栄えのいい図解を短時間で作成できれば、資料作成の作業時間を大幅に削減できるでしょう。

さまざまなテンプレートが用意されている

Napkin AIには、さまざまなテンプレートが用意されています。テンプレートを活用することで、フローチャート・組織図・グラフなど、目的に応じた図解を作成できます。

また、生成された図解がイメージと異なる場合は、用意されたテンプレートの中から選んで変更することも可能です。豊富なテンプレートによってプロが考案したような図解を簡単に作成できるのは、Napkin AIのメリットの一つです。

生成された図解をカスタマイズできる

Napkin AIで自動生成された図解は、ユーザーが自由にカスタマイズできます。

たとえば、要素ごとの色調変更・要素の追加や削除・テキストの編集などが可能です。このカスタマイズ機能によって、AIが生成した基本的な図解をベースにして、目的に合ったイメージ画像を作成できます。

また企業のブランドカラーに合わせたり、プレゼンテーションのテーマに合わせたりすることで、より効果的な視覚表現が可能となります。

シンプルな設計で直感的に操作できる

Napkin AIのインターフェースは、シンプルで直感的に操作できるように設計されています。メニューやボタンの配置がわかりやすく、簡単な操作で図解の生成・編集が可能です。

そのため、デザインスキルや技術的な知識がなくても効率的に高品質な図解を作成できます。はじめてNapkin AIを使用する人であっても、迷わずに操作できるでしょう。

プレゼン資料のテキストも作成可能

Napkin AIは図解の作成だけでなく、プレゼンテーション資料などのテキスト作成も可能です。作成したいテキストのテーマを指定するだけで、スライドの概要やキーポイント・説明文などを自動生成できます。

また、生成されたテキストから図解にしたい部分を選択し、テキストに沿った図解を生成できます。複雑なプロンプトを用意する必要もないため、思い立ったときにすぐイメージを形にできるのが魅力です。

Napkin AIの登録・使い方手順

Napkin AIの登録方法や使い方の手順は、以下のとおりです。

①公式サイトにアクセスする
②Napkin AIに新規登録する
③ログイン画面で新しいNapkinを作成する
④図解やグラフを作成する
⑤作成した図解・グラフをダウンロードする

誰でも簡単な手順で利用できるため、一度試しに登録してみてはいかがでしょうか。各工程での操作について、スクリーンショット付きで詳しく解説していきます。

①公式サイトにアクセスする

まずは、Napkin AIの公式サイトにアクセスしましょう。検索エンジンで「Napkin AI」と検索して公式サイトを見つけることもできます。

②Napkin AIに新規登録する

公式サイトにアクセスしたら、右上の黒いボタン「Get Napkin Free」をクリックします。Googleアカウントもしくはメールアドレスの、どちらかの登録方法を選びましょう。

ログインするとNapkin AIを使う目的など簡単なアンケートが表示されるので、回答します。

③ログイン画面で新しいNapkinを作成する

ログインとアンケートの回答が完了すると、画面上に「Welcome to Napkin!」と表示されます。下部にある「Create my first Napkin」のボタンをクリックして先に進みましょう。

Napkin AIでは、用意したテキストを張り付けて作成する方法と、AIでテキストから作成する方法があります。今回はAIでテキストから作成するケースとして、右側の「By generating text using AI」を選択します。

④図解やグラフを作成する

「By generating text using AI」を選択すると、テキストボックスが表示されます。テキストボックスには、作成したい資料のテーマを入力しましょう。

今回は「Napkin AIの特徴」と入力しました。

入力が完了したら、「Continue」のボタンをクリックします。しばらく待つと、入力したテーマに沿ったテキストが生成されました。

テキストの左側にある「Generate Visual」のボタンをクリックすると、対象のテキストに沿った図解が生成されます。

イメージと異なる場合は、ほかのビジュアルに変更することも可能です。生成された図解は、細かな要素ごとにテキストやカラー・線の太さなどを自由にカスタマイズできます。

⑤作成した図解・グラフをダウンロードする

図解が完成したら、対象の図解を選択した状態で紫色のダウンロードアイコンをクリックします。

ダウンロードする際は、画像の形式やカラーモード・背景・解像度などを選択可能です。

今回は初期設定のままPNG・ライトモード・背景あり・等倍でダウンロードしました。

画像がダウンロードできたら、資料やWeb記事などに組み込んで活用しましょう。

Napkin AIの利用料金

Napkin AIは現在ベータ期間中となっており、スタータープランとプロフェッショナルプランを無料で利用できます。

しかし、ベータ版から移行した際には、プロフェッショナルプラン以上のプランは有料化されます。現時点で予定されているプランの内容は、以下のとおりです。

プラン名スタータープランプロフェッショナルプランエンタープライズプラン
特徴個人や小規模チーム向けビジュアルクリエイターやプランナー向け大規模なチームや組織向け
利用料金無料ベータ期間中無料非公開
Napkin枚数最大3枚無制限無制限
図解生成制限あり無制限無制限
カラーパレット3色まで12色までカスタマイズ可能
デイモードナイトモードデイモードのみどちらも対応どちらも対応
サポート対応コミュニティサポート優先メールサポートプレミアムサポート
その他機能無制限の編集者との共同作業・カスタムオプション
・管理コントロール
・新機能早期アクセス
・専用トレーニング

無料期間中にプロフェッショナルプランの機能を試して、有料プランに登録するかどうかを検討しておくのがおすすめです。

Napkin AIの5つの活用事例

Napkin AIの具体的な活用事例を、5つ紹介します。

・プレゼンテーション資料
・企画書・提案書
・Web記事やSNS投稿の図解
・業務マニュアル
・マインドマップの作成

Napkin AIは、さまざまな場面で活用できる便利なツールです。効果的に利用できる事例を参考に、自身の業務や目的に合わせて活用してみてください。

プレゼンテーション資料

Napkin AIは、プレゼンテーション資料の作成に最適です。複雑な概念や数値データを視覚的にわかりやすく表現できるため、プレゼンテーションを受ける人の理解を促進できます。

たとえば、製品の特徴を示す図解や市場分析のグラフ、プロジェクトのタイムラインなどの作成が可能です。AIが自動的にデザインを最適化するため、短時間で見栄えのするプレゼンテーション資料を作成できるでしょう。

以下は、プレゼンテーション資料に組み込む画像の例として、ChatGPTの想定ユーザー層をNapkin AIで図式化したものです。

企画書・提案書

企画書や提案書の作成にも、Napkin AIが役立ちます。説得力のある企画書・提案書を作成するには、文章だけでなく図解やチャートを挿入するのが効果的です。

アイデアの概要・プロジェクトの構造・予算配分・期待される成果などを図解で表現することで、情報を効率的に伝えられます。

例として「新しいAIツールの構想」をNapkin AIで図式化したところ、以下のような画像が生成されました。

Web記事やSNS投稿の図解

Web記事やSNS投稿の内容を視覚的に表現できると、読者の興味を引き、情報の理解を促進できます。

Napkin AIなら、記事の要点をまとめたインフォグラフィックや、複雑な情報を簡潔に示す図解の作成が可能です。これによって、コンテンツの価値やエンゲージメントの向上が期待できます。

たとえば、「ChatGPTがおすすめな人の特徴」をリストアップしてNapkin AIで図式化すると、以下のようになります。

業務マニュアル

Napkin AIは、社内の業務マニュアルや手順書の作成にも活用できます。複雑なプロセスや組織構造を図解で示すことで、従業員の理解を促進し、業務効率を向上させられます。

たとえば、顧客対応のフローやプロジェクト管理の手順などを視覚的にわかりやすく説明することが可能です。

例として「ChatGPTで画像生成を行う手順」をNapkin AIで図式化したところ、以下の画像が生成されました。

マインドマップの作成

アイデアの整理や問題解決にはマインドマップが効果的ですが、Napkin AIを活用すれば簡単にマインドマップを作成できます。

中心となるテーマから派生する考えや概念を視覚的に表現することで、アイデアの関連性や全体像を把握しやすくなります。

個人的な使用はもちろん、チームでのブレインストーミングセッションなどでも活用できるでしょう。

以下は、「革新的なAIツールのアイデア」をNapkin AIに入力し、マインドマップのテンプレートを使って作成した画像です。

Napkin AIに関するよくある質問

Napkin AIに関するよくある質問と、その回答を紹介します。

・Napkin AIで生成した図解は商用利用できる?
・Napkin AIは日本語に対応している?
・Napkin AIはスマホでも使える?
・ChatGPTを使っているけどNapkin AIに登録した方がいい?

上記の質問に対する回答を参考にすることで、Napkin AIをより効果的に活用できるでしょう。

Napkin AIで生成した図解は商用利用できる?

Napkin AIによる生成物は商用利用が可能です。そのため、Napkin AIで生成した図解やグラフを組み込んだコンテンツを販売しても問題ありません。

ただし、生成された図解やグラフのデータを単体で販売することは禁止されています。トラブルを防止するためにも、Napkin AIの利用規約を確認した上で利用するようにしましょう。

Napkin AIは日本語に対応している?

Napkin AIは、日本語に対応しています。リリース当初は英語のみ対応していましたが、2024年9月から日本語でも利用できるようになりました。

そのため、日本語で指示をすれば日本語を理解して文章や図解を生成してくれます。また、図解に含まれるテキストも日本語化されます。

Napkin AIはスマホでも使える?

Napkin AIはスマートフォンでも利用可能です。

ただしパソコン操作とは異なり、基本的に閲覧のみの利用となります。コンテンツの生成や生成データのカスタマイズをしたい場合は、パソコンで利用するようにしましょう。

Napkin AIを使う際の注意点はある?

Napkin AIの注意点は、ユーザーが生成したデータはNapkin AI側も自由に利用できるという点です。

たとえば安易に個人情報や社外秘情報・取引先情報などを入力してしまうと、情報漏洩のリスクがあります。ユーザーが退会したとしても生成データはNapkin AIに残るため、注意して取り扱うようにしましょう。

ChatGPTを使っているけどNapkin AIに登録した方がいい?

各種資料やWeb記事などを作成する機会が多いのであれば、ChatGPTとNapkin AIを併用するのはおすすめです。

ChatGPTは主に文章・画像生成に対応していますが、Napkin AIのように画像データで図解を生成することはできません。

2つのAIツールを併用すれば、ChatGPTでは企画アイデアや本文を生成し、Napkin AIでは本文中に挿入する図解を生成するといった使い方ができます。AIツールはそれぞれ得意なことやできることが異なるので、うまく組み合わせて活用していきましょう。

図解の自動生成が可能なNapkin AIをビジネスに活用しよう

Napkin AIは、テキストを入力するだけで図解やグラフを作成できるAIツールです。

直感的な操作によって、デザインの専門知識がなくても高品質な図解を作成できるのが大きなメリットです。

プレゼンテーション資料から業務マニュアルまで幅広い用途に対応しており、商用利用も可能なためビジネスにも活用できます。

ChatGPTなどのAIツールと組み合わせることで、さらに幅広い範囲を自動化・効率化できるでしょう。